ご夫婦で介護施設に入居したい
ご家族構成
- ご夫婦：70代、お子様なし、旦那様は認知症、奥様は持病あり
- ご友人が時々様子を見ている
ご夫婦の知人からの電話でのご相談（当協会編集）
ご相談者様のご友人夫婦の施設入居についてのご相談です。
ご相談者様のご友人は認知症を患う旦那様の介護をしながらご自宅で暮らしていましたが、先日奥様が転倒し、足を骨折したためしばらく入院することになりました。
ご夫婦にはお子様はいらっしゃいません。また、サポートをしてくれるような親戚もおらず、奥様が入院してしまうと認知症の旦那様が一人残されてしまうのではないかと、奥様の古くからのご友人であるご相談者様が心配されて当協会にご相談くださいました。
ご相談者様が知る限り、ご夫婦のご自宅は旦那様名義で、住宅街にひっそりとたたずむ一軒家だそうです。旦那様がリタイヤされてからは年金暮らしで、足りない分は預貯金を切り崩しながら生活していたようだとおっしゃっていました。
贅沢な暮らしをしている様子はなく預貯金に余裕がないのではと思われるため、今後施設に入居することになった場合の資金繰りはどうしたらいいのかとのことです。
当協会のご回答
まず、施設入居のための資金繰りとしましては、お子様のいらっしゃらないご夫婦が揃って施設へご入居される場合、ご自宅を売却して得た売却金を施設入居費に充てることをおすすめしております。
ただし、ご自宅は認知症を患う旦那様名義とのことですので、法律行為である売却時の契約を行うことはできません。
このような場合は、成年後見制度を利用します。成年後見制度とは、選任された後見人が精神疾患や認知症等により判断能力が低下されている方の財産管理や、生活に必要なサポートを行う制度です。
当協会の専門家によるアドバイスと具体的な契約内容のご提示にご納得いただき、早速ご友人である奥様にご相談され、とんとん拍子に話が進みご契約いただきました。
現在は、介護サービスの充実した施設にご夫婦揃って入居され、仲間もできて楽しく暮らしていらっしゃるそうです。ご相談者様も時々施設を訪れ、奥様と会話を楽しんでいるとうれしいご報告を頂戴しました。
